老乱 久坂部羊

  • 2017.02.04 Saturday
  • 14:02

今日は母の誕生日。
91歳になりました。

母が長生きしてくれるのは嬉しいことなのに、めでたい!と思えないのは
母も認知症になっているせいでしょう。
それゆえにこの本を読んでみたくなりました。





本の帯に、 「他人事ではありません。
老い衰える不安を抱える老人、
介護の負担でつぶれそうな家族。
地獄のような日々から、
やっとひと筋見えてきた
親と子の
幸せとは・・・」と書いてあります。
私が初めて認知症(その頃はボケと言っていました)のことを知ったのは
有吉佐和子さんの恍惚の人でしたが
その文章も出ていました。
認知症にならない唯一の方法は
長生きしないことです。
しかし今や日本は高齢化まっしぐらですから安楽死法案でもできない限り、
親や自分が・・・と悩む人は多いでしょうね。私もです。
この小説では、認知症になりそうな父親がいよいよそうなってきて、
えらいこっちゃーと思っていたけれど
最後は孝行息子とやさしいお嫁さんの
お陰で幸せな最後の日々を送る・・・
いわゆるハッピーエンドとなっていました。
私たち母と子(兄妹)のハッピーエンドは
いつ来るのかわからない。
それも悩みのタネです。

強父論 阿川佐和子

  • 2016.10.09 Sunday
  • 20:17

JUGEMテーマ:読書

 

テレビでもお馴染みの阿川佐和子さんが、94歳で亡くなられた

文化勲章も受賞された有名な小説家であった父・阿川弘之さんのことを書かれた

強父論。非常に面白く、一気に読んでしまいました。

 

 

「まるで蛇口が壊れた水道みたいに次々とエピソードが溢れ出てくる」と、

あとがきに書いてありましたが、

まえがきの、「男尊女卑でわままで、妻や子供には絶対服従を求める。

他人に大しても、気に入らないことを言う人や、自分に興味のない話を

勝手気ままに長々と喋りまくる人は嫌いである。

常に自分が中心でありたい。自らの性格が温和とは程遠い分、

周囲はできつだけ穏やかであることが望ましい。でも、世間を相手に

そこまで思い通りにいかないという分別がないわけではない。

だから外ではなるべく我慢する。極力おおらかな人間になって、

阿川さんはいい人ですね、立派な方ですねと褒められたい気持ちが人一倍強い。

そのため少しばかり努力する。いきり立つ感情を抑える。

爆発するまい、癇癪を起すまいと、自らを制し続け。我慢を重ねた末、

家に帰り着いたとたん(少し省略)大噴火を起こす」

わかるなぁ・・・その噴火が阿川さんの父君ほどではなくても

こういう人って案外多いのでは?と思ったうまい文章ですね。

 

子供の頃佐和子さんにとってはさぞや怖くて辛い涙溢れるエピソードだったでしょうが

今、読ませていただく方から言うと、非常に読み応えのある素晴らしい一冊になっています。

有能な物書きの方でも、あまり興味のないテーマについて書いてくれと言われると

筆の進みが遅いのではないでしょうか。

推測ですが、この「強父論」書き上げられるの早かったのではないでしょうか。

ベストセラー「聞く力」は読んでないのですが、この本、傑作です。

 

 

 

90歳。何がめでたい 佐藤愛子

  • 2016.10.06 Thursday
  • 14:28

JUGEMテーマ:読書

 

 

佐藤愛子さんのエッセイは痛快なので大好き。

この本も是非よみたい!と本屋二軒いったけどなかったので

ネットで注文したけど、売り切れで届くのに長いことかかりました。

 

女性週刊誌女性セブンに隔週連載されていたものだそうです。

がいつも行っている美容院で出してくれる週刊誌はどうやら週刊女性だと

わかりました。

私の母も90歳になりましたが、

佐藤愛子さんの頭の10分の一でいいから・・・と思うほど

まだまだ冴えてらっしゃいますね。

思われることだって私とそう違わないわ。

 

「私なりの苦労」という章で、

「人生で最も大切なことは何でしょうか?」と聞かれて、

最後に、

「どう考えても私の我儘や協調性のなさや猪突猛進の性のために

降りかかった苦労であることは明らかであるから、

恨むなら自分を恨めということになって、

仕方なく諦める。

反省して諦めるのではなく、あっさりすぐに諦めるものだから、

懲りずにまた同じ過をくり返す。

人生いかに生きるか、なんて考えたこともない

その場その場でただ突進するのみだった。

そんな私がどうして「人生で最も大切なことは」などとしたり顔で

いえるだろう」と、書いてあります。

 

これってものすごく素直な言葉だなぁと思いました。

私も同じような感じで人生を送っていきつつあります。

共感される方もおありなのでは?

 

まだまだお元気で書いて欲しいです。

 

 

ボタニカルライフ いとうせいこう

  • 2016.06.17 Friday
  • 15:49
いとうせいこうさんとみうらじゆんさんの見仏記が面白かったので、
図書館でいとうせいこうさんの自己流園芸ベランダ派を借りて読んだら
これがメチャクチャ面白かった。
そういえば、NHKBSで放送していた
園芸男子ベランダー、見てなかったけど
その原作だったのです。



庭で園芸をしているのがガーデナー、
限られた都会のベランダで園芸をたしなむのがベランダーと名付けられ、
ベランダー男子が育てている花や木について、楽しさや苦しみをとても面白く書かれていて、タイトルも素晴らしい。
1番いい!と思ったのが
アマリリスの墓標。
思わず笑ってしまう箇所がいくつもあり、これは第一弾のボタニカルライフを読まねばと買ってきました。



私も園芸が趣味なので、頷く箇所や、
それはこうすればいいのですよ、と
言ってあげたいところなど、大変に楽しく読みました。
インカのユリ、アリストロメリアがお気に入りと書いてありましたが、
実は育てたことがないので、庭でですが、こんど挑戦してみたいと思いました。

それと、最近の好きな作者は、
佐伯一麦さん。
まだ3冊しか読んでないのですが、
読みやすくきれいな文章で、鳥や木や草花、昆虫や動物のことなど、
そして奥様との日常生活、心が穏やかになります。





あの日 小保方晴子

  • 2016.02.18 Thursday
  • 09:45
真実を歪めたのは誰だ?
STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、
業火に焼かれる人間の内面を綴った、
衝撃の手記。



買いたい本が見つからなかったので
入り口に山積みされている小保方さんの
本を買ってみました。

マスコミの評判では実名をあげての恨みつらみなどと言われていましたが、
さて、真相は?と読み始めると、
まず文章がうまい!
科学のことなど皆目わからないのに
わかりやすく丁寧に時系列に沿って
書いてあります。
科学者の道を閉ざされた?のであれば
小説家にもなれる才能ありとおもいましたよ。

単純な人間なので、この本を読むと
小保方さんに同情の念を抱いてしまいました。
この本に買いてあることが真実であるとするならば、
彼女は才能があるがゆえにはめられ、
一人だけ業火に焼かれることになってしまったことになります。

山梨大学の若山教授は何の反論もされてないのですが、
話は両方から聞いてみないとわかりません。
彼に公の場に出て真実を語るか、本を出されるかして欲しいと思いました。

今朝また、ネットや新聞で、小保方さんが、ES細胞窃盗容疑で参考人聴取と
大きく報じられていましたが、
小保方さんは私からみると我慢ばかりしている。
ここぞ!と、いう時にはたとえ下品であろうとも、大声を上げて、真実を叫ぶ勇気を出さねばなりません。
それでないと、一般の人間は(私のこと)報道されていることが真相なのだと
信じてしまいます。

しかし、あの若返りも夢でないSTAP細胞は本当にあるのでしょうか?

冬の光 篠田節子

  • 2015.12.13 Sunday
  • 18:00
JUGEMテーマ:読書

飼っている猫2匹が死んだら一緒に四国八十八か所を
回りたいと約束している友人が、
新聞広告で見た、冬の光を是非読みたいとのこと。


本の帯の、
四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。
という文に強く惹かれたからだそうです。

篠田さんの本のファンである私も、それでは!と読んでみました。
が、内容は、
四国遍路のことよりも、帯の文章の続きの方が多くて・・・

企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。
死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、
それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは―


篠田さんのいつもの作品はヨーロッパの寺院とか
インドのこととか自分にはわからない世界を書いてられるので
いつも興味深く面白い!と思っていたのですが、
この本は申訳ないけど、私には面白いとは思えませんでした。
お遍路のことも実際に回られた体験から書かれたのでしょうが
ちょっとなぁ・・・と思ってしまいました。
主人公は芯が弱いし、ストーリーが嘘っぽく感じられました。

高村薫さんの空海も読んだのですが、

劇場型宗教リーダーとして、国土経営のブルドーザーとして生き、
死しては民間信仰の柱として日本人の心を捉えてやまぬ男。
わが国の形而上学の基礎を築いたのみか、
治水事業の指揮まで執った千二百年前のカリスマ。
一人の人間にそれを可能にしたのは一体何だったのか――。
空海の足跡を眤七阿カメラ片手に辿る思索ドキュメント




これは読みごたえがあり、さすがだなぁと思いました。
大震災の後、感じるところあって書かれたということも
お遍路参りで行かれたお寺も同じでも、書き手によって印象が
こうも違うか?と。

小説と思索ドキュメントですから違って当たり前ではありますけど。

友人の猫も寄る年波なので同行三人のお遍路は実現するようなしないような・・・。



 

ダイヤモンド警視シリーズ

  • 2015.08.31 Monday
  • 09:16
JUGEMテーマ:読書

なんか面白い本ないかなぁ・・・で、
図書館で何気なく借りた処刑人の秘め事(ピーター・ラヴゼイ著)。
これが、読みだしたらバッチリ私の好みでした〜。
どうやらダイヤモンド警視の本はシリーズとして9冊出ているらしいです。
  • 最後の刑事 - The Last Detective (1991年)
  • 単独捜査 - Diamond Solitaire (1992年)
  • バースへの帰還 - The Summons (1995年)
  • 猟犬クラブ - Bloodhounds (1996年)
  • 暗い迷宮 - Upon a Dark Night (1997年)
  • 地下墓地 - The Vault (1999年)
  • 最期の声 - Diamond Dust (2002年)
  • 漂う殺人鬼 - The House Sitter (2003年)
  • 処刑人の秘めごと - The Secret Hangman (2007年

ほかのも読んでみたいなぁ・・・
でも、私の住んでいる町の図書館にあるかな?
こういう時に頼りになるのが広陵町の図書館さま!
さっそく行ってみましたら、3冊あったので即、借りてきました。
(殺人作家同盟はダイヤモンド警視シリーズと違ってました)



読み始めると他のも読んでみたい・・・で
またまた借りてきたのがこれです。
猟犬クラブはつまらなかったので読むのを中止したのですが
あとのは読み始めるとやめられないという推理小説の王道をいってます。
個人的な感想です。



ついでと言ってはナンですが、
世界陸上で今回も話題をさらったウサイン・ボルト選手の自伝。
その才能、力、人物としての魅力、
テレビで見るだけでも伝わってくるので人気なのでしょうが
そのまんまの自伝で大変に面白かったです。
リオのオリンピックでも金メダルか?




 

読めるかな?

  • 2014.12.14 Sunday
  • 14:33
今日はさむーい投票日となりました。
みなさん、もう清き一票に行かれたでしょうか?

町の図書館、年末なので一人十冊借りれるそうです。
編み物をすると本が読めないので、
二冊だけ借りてきました。

村上春樹さんの本は読んだことないけど、翻訳されたのはよく読んでいます。
後書きの文章を読むのが好きなので、
来年はノーベル文学賞になりますように!



テレビのすべてがFになるを時々みてあたのですが、
2回で完結になっているので、見逃すと、
あれはどうなっていたのか、気になるわー!と言ったら、
昔よく読んだから本があるぞ!とダンナがどっさり出してくれたので
このところずーっと読んでおります。
しかし、先にトリックありきなのか、
殺人の動機が切羽詰まってないような。
やむにやまれず殺ってしまったーと
いうような推理小説の方が好きかな。

非写真 高橋克彦

  • 2014.08.09 Saturday
  • 10:51
JUGEMテーマ:読書

うまい下手は別にして、
写真を撮らない日はほとんどないので、
非写真というのはどんな写真?と読んでみたくなりました。



「写真とカメラが誘う九つの恐怖と感動」
 撮影にはよく気をつけた方がいい。
 非写真はこの世ならぬ存在を写し出すことがある。
魚眼レンズ、セレナーレンズ、マウントアダプター、卒業アルバム
カメラは手にする者の魂を奪い、見えない顔を焼き付ける。

最初の「さるの湯」これが怖かった!
暑い夏にぴったりだわと引き込まれて、
読んでいくと、
作者と重なるような小説家の先生が写真について語るシーンが
多くあり、これが私にはすごく勉強になりました。
↑のインタビューの中でも、カメラ好きの人への問いかけの本です
言われているのを見て、そうだったんや〜とひとり納得しました。

しかし、家には50台以上のカメラと200本以上のレンズがあり、
平均して年に10台のカメラと30本くらいのレンズを買っている!
という、高橋克彦さんってどんだけ〜!ですね。

ネタバレになるかもしれないけれど、
非写真とは、こんなことがあるはずがない!と思われる非現実を写しだすことらしいです。
作者が考えられる究極の写真についても書いてありますが、
そんなもの(飼い犬や庭の花とか食べたもの・・・)にレンズを向けてどうする!
といわれるクチゆえ、非写真は撮れそうにありませんが
この本、カメラ、写真が好きといわれる方にお勧めです。
私は読んで良かったです。
 

55歳からのハローライフ 村上龍

  • 2014.08.07 Thursday
  • 17:14
JUGEMテーマ:読書

NHKBS3、火野正平さんがお便りを書かれた方たちの
心の風景を自転車でめぐる心旅(9月18日まで夏休み)のネットの
ファンクラブに入っている私。
先日NHKでドラマ化された村上龍さん原作の「55歳からのハローライフ
正平さんが出演というので応援せねば!で見たら、これが良いドラマだったのです。
原作も読んでみたくなりました。



「多くの人々が、将来への不安を抱えている。
だが、不安から目をそむけず新たな道を探る人々がいる。
婚活(結婚相談所)、再就職、家族の信頼の回復(キャンピングカー)
友情との出会い(空飛ぶ夢をもう一度)
ペットへの愛(ペットロス)老いらくの恋(トラベルヘルパー)。
さまざまな彩に充ちた再出発の物語」

読んでいくうちにドラマは原作通りにとてもうまくできていたのだなぁと
思いました。
村上龍さんの本、ものすごく久しぶりに読みましたが、
やっぱり素晴らしくうまい!
読みやすいし名文があちこちにだし、
5つの物語それぞれ感動しました。


 

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