坂東真砂子さんのエッセイが問題に?

  • 2006.08.26 Saturday
  • 23:57
昨日、テレビのワイドショーで、直木賞作家の坂東真砂子さんが日経新聞に書いたエッセイが話題になっているというのをみた。次のようなものである。

「仏領タヒチ島在住の直木賞作家・坂東真砂子さん(48)が、自分の飼い猫には避妊手術をせず、生まれた子猫を「殺している」と日本経済新聞に書いたエッセーに対し、「不快だ」などの抗議が相次いでいることが、24日までに分かった。

エッセーは18日付夕刊に「子猫殺し」と題して掲載。雌猫3匹を飼っており、子猫が生まれるたびに
家の隣のがけに放り投げていると告白。「人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない」
「自分の育ててきた猫の『生』の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した」などと記した。

日本経済新聞社には、23日までに約300通の電子メールと約60件の電話があり、
多くは「理解に苦しむ」などの批判や抗議だったという」

私は坂東さんの小説のファンで彼女の作品は出るたびにほとんど読んでいるけど、そういえば、動物が出てくる、もしくは犬・猫などと心の交流があるシーンは読んだことがない。
動物が苦手なら苦手でそれはいいのだけれど、彼女は3匹も猫を飼うほどだから、猫好きと言っていいのだろう。
それなのに、生まれてきた子猫をわざわざ崖から放り投げる?
理解できない行為としかいいようがない。
全文を読んでいないので、はっきりわからないが社会に対する責任で子猫殺しをする?
わからんっ!
これで坂東さんの本が売れなくなるような事態に発展するのだろうか?

ねこ
「子猫殺し」坂東眞砂子

 こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。動物愛護管理法に反するといわれるかもしれない。そんなこと承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している。

 家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。タヒチ島の私の住んでいるあたりは、人家はまばらだ。草ぼうぼうの空地や山林が広がり、そこでは野良猫、野良犬、野鼠などの死骸がころころしている。子猫の死骸が増えたとて、人間の生活環境に被害は及ぼさない。自然に還るだけだ。

 子猫殺しを犯すに至ったのは、いろいろと考えた結果だ。 私は猫を三匹飼っている。みんな雌だ。雄もいたが、家に居つかず、近所を徘徊して、やがていなくなった。残る三匹は、どれも赤ん坊の頃から育ててきた。当然、成長すると、盛りがついて、子を産む。タヒチでは野良猫はわんさかいる。これは犬も同様だが、血統書付きの犬猫ででもないと、もらってくれるところなんかない。避妊手術を、まず考えた。しかし、どうも決心がつかない。獣の雌にとっての「生」とは、盛りのついた時にセックスして、子供を産むことではないか。その本質的な生を、人間の都合で奪いとっていいものだろうか。

 猫は幸せさ、うちの猫には愛情をもって接している。猫もそれに応えてくれる、という人もいるだろう。だが私は、猫が飼い主に甘える根元には、餌をもらえるからということがあると思う。生きるための手段だ。もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。

 飼い猫に避妊手術を施すことは、飼い主の責任だといわれている。しかし、それは飼い主の都合でもある。子猫が野良猫となると、人間の生活環境を害する。だから社会的責任として、育てられない子猫は、最初から生まないように手術する。私は、これに異を唱えるものではない。

 ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。避妊手術のほうが、殺しという厭なことに手を染めずにすむ。そして、この差の間には、親猫にとっての「生」の経験の有無、子猫にとっては、殺されるという悲劇が横たわっている。どっちがいいとか、悪いとか、いえるものではない。 愛玩動物として獣を飼うこと自体が、人のわがままに根ざした行為なのだ。獣にとっての「生」とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだ。生き延びるために喰うとか、被害を及ぼされるから殺すといった生死に関わることでない限り、人が他の生き物の「生」にちょっかいを出すのは間違っている。人は神ではない。他の生き物の「生」に関して、正しいことなぞできるはずはない。どこかで矛盾や不合理が生じてくる。

 人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない。それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、自分のより納得できる道を選択するしかない。

 私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである。(作家)

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  • 2019.12.03 Tuesday
  • 23:57
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    コメント
    お邪魔します。
     私思うのですがこの人はあくまで「殺したいから
    殺している」のではないでしょうか。ただそれだけ
    だとエッセイにならないので色々書いているだけで
    は?
    • ブロガー(志望)
    • 2006/10/16 11:39 PM
    えりあんさん、こんばんは〜。
    コメントをありがとうございました。
    坂東さん、よほど書くことがなかったのか、それとも急いで書いたのか、矛盾に満ちた内容ですね。
    えりあんさんのblogのアドレスを教えてください。
    • かなかな
    • 2006/09/02 9:47 PM
     「獣の雌にとっての『生』とは盛りのついた時にセックスして子供を産むことではないか。その本質的な生を、人間の都合で奪い取っていいものだろうか。」・・・子供を産むことだけではなく、子供を育てることも本質的な生では?「猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいと言うだろう。」・・・ついでにこう言うかもしれない。「産んだ子にお乳をやりたい。毛づくろいもしてやりたい。勝手にお腹を痛めて産んだ子を殺されたくなんかない。」「愛玩動物として獣を飼う事自体が人の我儘に根ざした行為なのだ。」・・・猫を飼っている坂東氏も我儘ですね。「人が他の生き物の『生』にちょっかいを出すのは間違っている」・・・子猫を崖から落とすのは他の生き物の『生』にちょっかいを出すことじゃないんですかね?「私は自分の育ててきた猫の『生』の充実を選び・・」・・・それは坂東氏のひとりよがりな見方であり、子供を殺された猫にとっては充実でも何でもないかもしれない。   あまりにもお粗末な内容。坂東氏はただ、自分を正当化したかっただけなんですかね。
    • えりあん
    • 2006/09/02 3:01 AM
    げんママちゃん、こんばんは〜。
    その通りだよね。
    こういう人が犬や猫を飼うのはいけないんじゃないかと思います。
    • かなかな
    • 2006/08/27 8:44 PM
    私も人間が勝手に避妊手術をする行為が一番いいとは思ってない。
    源の手術をするのも本当に何年も悩んでやっと決心したことだったから。。。
    でもさ、この人の言ってること少し変だよね(怒)
    猫にとっての自然な姿を勝手に奪う権利はないって言ってながら産まれた子猫を自分の勝手で奪ってるじゃんね!
    • げんママ
    • 2006/08/27 7:46 PM
    kanekoさん、おはようございます。
    keikoさんのところからきてくださいましたか?
    ありがとうございます。
    仰る通りだと思います。
    「これは全部ウソだよ〜ん。だってホラー作家だもん・・・」というオチはないのか・・・と捜してみましましたが、ないですね(*_*;
    • かなかな
    • 2006/08/27 10:36 AM
    驚いた。実に勝手な、横暴な考え方。
    こんな考えをする人に動物を飼う資格は無い。
    では、人間も避妊を考えず、生、性を楽しみ、
    子供ができたら、崖から落とす? 彼女は独身で
    子供も無いとしても、理解できない。
    • kaneko
    • 2006/08/27 9:41 AM
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